石巻 1年と1ヶ月後 その3

北上でお店のオープニングを手伝ったその日の夜、僕らは女川のホテルに向かった。そのホテルは津波の被害から逃れて、早いうちから営業を再開した場所でもある。1年前には考えられなかった事だけど、現地では今、慢性的な宿不足らしい。復興に携わる人達が(主に建築関係)長期で滞在する為に、ホテルや民宿を使っているからだ。尚美さんがこのホテルを捜してくれたので全員暖かい布団で寝る事が出来たけれど、でなければ車とテントに別れて11人で寝るところだった。4月の初旬とはいえ、東北はまだまだ寒い。昨年の4月に訪ねた時、雪の中にテントを立てて夜を明かした事を思いだす。その時は寒さで全く寝る事が出来なかった。そして、今回もほとんど寝る事が出来なかった。同室のカービーと戸田さんのイビキのせいで(笑)

次の朝、窓の外に見えたのは沢山の養殖筏だった。牡鹿半島だけで約20万個の養殖用のブイが流されたと漁師さんから聞いたけど、確実に前に進んでいる復興の兆しに、朝から少しホッと気持ちが穏やかになる。

女川から山を抜けて牡鹿半島に向かう道中にも、こんな素晴らしい景色が広がっていた。沖合では船が行き交い、朝日が寝不足の目にいっそう眩しく感じる。この景色を横目に一路、牡鹿半島の小渕浜漁港へ。

その4につづく。

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